先達の願いを胸に
1979年にどんなに重い障害があっても学校に行ける全員就学制になり上尾の地にも養護学校(現特別支援学校)が開校しました。
やがて卒業しその後の行き場がないと次は卒業後の「場」作りをしようと保護者、教職員達が1984年に「雑草の会」を立ち上げました。
啓蒙活動、資金集めのために駅頭での募金活動、廃品回収、バザー、コンサートなどを行い1985年に自主運営の共同作業所労働と教育の場「雑草」を開設しました。現在理念として掲げているものも当時の教職員、保護者達が思い描く理想を盛り込んで作り上げたものです。
法人認可までの歩みは雑草のごとく踏まれても踏まれてもの日々でした。
その先達の願い、想いを今日まで引き継ぎ仲間たち一人ひとりが輝けることを目指して取り組んでまいりました。
おかげさまで法人化されて20年が経ちました。まだまだ障害者をとりまく情勢は厳しく、さらに家族や「なかま」たちの高齢化の問題も喫緊の課題となっており、私たち法人も今後「なかま」たちのライフステージを見越した新たな取り組みに着手しなければならないとの考えから、法人内に中・長期検討委員会を立ち上げ現在検討をし始めているところです。
今後も「なかまを主人公」に役員、職員、家族そして地域の方の力をお借りしながら力を合わせどんな人も暮らしやすい社会作りを目指し努めてまいります。
― 認可施設を実現させた力を「雑草の宝物」に -
1985年4月、「重い障害のある人にも労働と教育の場が保障されるように」との願いをこめて、施設設立をめざす運動の母体である「雑草の会」が発足しました。
そして、発足と同時に上尾市の借家で「労働と教育の場『雑草』」は開所しました。「雑草」の名前にはどんな困難にも負けずに大地に根をはって共にたくましく進もうという決意をこめました。
以来十余年「雑草の会」は、無認可の作業所として「在宅者を出さない」「障害の種別や程度を問わず受け入れる」「作業に仲間を合わせるのではなく、仲間に合った労働と教育の中味を作る」「地域に根ざす」の4つの理念を掲げて自主運営を続けました。
長い間「雑草の会」は行政の支援がなく経営や運営は困難をきわめました。でも、「『雑草の会』の理念を残したい」「自分の子だけではなく障害のあるみんなのために働く場をつくりたい」という一致した願いのもと、「なかま」や家族を中心に後援会や地域・市民の皆さまの協力を得ながら、バザーやコンサート、あらぐさまつりなどに取り組み、地域の催しへの出店にも積極的に参加して活動を続けました。
1992年に「雑草の会」の会員に土地と新築建物の提供を受け、現在の地頭方の地に落ち着き、腰をすえて活動ができるようになりました。
さらに、デイケア施設の認可を得るために在宅障害者の家庭訪問にも取り組み、1名だったなかまが9名にまでふえていきました。そして1996年7月、「雑草」はデイケア施設となりました。
1999年6月、地頭方の土地の寄贈を受け、それを基本財産として社会福祉法人化を実現しました。建物は補助金のほかに多くの個人や団体のカンパ・寄付などの協力を得て多額の建設資金を集め、多機能型施設「労働と教育の場『雑草』」は完成しました。
2002年には、「なかま」たちが共同で生活するグループホーム「第1クローバーハウス」ができ(2015年に建替え)、2012年には「第2クローバーハウス」を建てました。
2021年3月には「第3クローバーハウス」の開設を予定しております。
2006年には障害者生活支援センターを開設して、上尾市および伊奈町から受託して地域の障害者の相談・支援にも携わっています。
2020年9月
社会福祉法人あらぐさ福祉会
理事長 岩渕 敦子
(1)
障害をもったなかまたちが、働くことや
集団生活を通して、
人としての豊かな発達をし、
生きがいを持てるよう育みます。
(2)
障害の違いをのりこえて、どんなに重い
障害を持った
なかまたちも入所でき、
生活、労働、教育、医療が
保障される
場を目指します。
(3)
「雑草」が地域の中に存在し、
なかまたちが地域の人々と
助け合いながら
共に生きることを大事にします。
(4)
全ての障害児・者が、ひとりの平等な
人間として
完全に社会参加ができるよう
必要な事業を推進します。
Overview
名称 | 社会福祉法人 あらぐさ福祉会 |
---|---|
所在地 | 埼玉県上尾市地頭方438-6 |
TEL | 048-726-5720 |
FAX | 048-726-7177 |
メール | aragusa@lime.ocn.ne.jp |
Finance
現況報告書はWAMNETよりご確認いただけます。
History
1985年 4月
1987年 6月
1989年 1月
1992年 9月
1996年 7月
1999年 6月
2000年 4月
2002年 11月
2004年 6月
2006年 1月
2009年 4月
2012年 5月
2018年 3月
2021年 5月
※お知らせ
社会福祉法人あらぐさ福祉では処遇改善加算・特定処遇改善加算・ベースアップ等支援加算による職員の賃金改善を行なっています。
あらぐさ福祉会後援会
後援会は、あらぐさ福祉会が運営している事業を資金面で支え、
なかまたちが自分の生まれ育った地域で
普通に暮らしていける
社会資源がたくさんできることを目指して活動しています。
残念ですが、現在の国の補助基準は、なかまたちの切実な要求や思いを実現するには
程遠い実態となっており、
働く場(作業所)も暮らしの場(ケアホーム)も不足しています。
障害を持つなかまたちの豊かな生活を実現するために、
一人でも多くの皆様に応援をお願いしています。
ぜひ、後援会への新規加入・更新をお願いいたします。
特別賛助会員 | 月額 2,000円以上 |
---|---|
賛助会員 |
年額一口 2,000円 (何口でも結構です) |
振込先 |
郵便局 口座番号 00140-6-565383 社会福祉法人 あらぐさ福祉会 |
※会員になってくださった方には、あらぐさニュース(年4回発刊)を発送いたします。